この日のODOYA富津店、大きなエソの切り身が陳列されていた。
エソは久しぶり。
切り身ゆえ刺身にはできないだろうが、「つみれに最適」と書かれていたので、それも面白いかと思い、購入した。
値段はメチャ安だ。

かなり大きいエソだった。
身には透明感もあり、切り身でなく丸魚状態だったら、刺し身にして食べていたところだ。

パックから出した後、さて、つみれを作ってみようと思った、その時、どういうわけか、えそを原料とした高級カマボコがあることを思い出した。
そうか・・・その手があったか・・・。
そこで急遽、方針変更し、すり身にするまでの手順は同じだろうから、つみれではなくカマボコを作ってみることにした。
カマボコ作りは初めてのこと。
先生はネットだ。
まずは皮を剥ぎ、骨抜きする。
その後、包丁で乱切り。
ちなみにネットでは、血合いの部分を除くとか、すりつぶす前に何回か水洗いするなどと書かれていたが、面倒なので省略した

その後、ナメロウを作るがごとく、包丁の刃のほうで縦横無尽に叩いた。

それをスリコギですったのだが、身の断片が散在している状態ゆえ、最初からすり鉢の中で円を描くことはできず、部分部分をスリコギでつぶしていくという作業を繰り返さざるを得なかった。
すり鉢内部のほぼ全域にわたり、すりつぶしたら、ようやく、なんとか円を描けるようになった。
しかし抵抗があり過ぎて山芋をするようなわけにはいかず、1度回すだけで一苦労。
ネットでは、ネバリが出るまでする・・などと書かれていたが、とてもじゃないが、それは無理な話しだ。
この辺でご勘弁をと、ネットレシピより少なめの量の塩、みりん、砂糖、卵白を入れて数回練っただけで、早々にリタイアした。

すったものを小分けしてラップにくるんだ。

約15分、蒸した後の出来上がりはこんな感じ。
見た目はカマボコというか、マルハの魚肉ハムというか・・・。
血合いを入れたままにしておいた割には、色は白かった。

食べてみると、ほんの少しだけ臭みを感じたが、それは水洗いしなかったせいかもしれない。
また、食感は固く、カマボコというよりはハムのようだった。
味的には、塩はネットレシピの8割程度に抑えたつもりだったが、ちょっと塩辛さが目立っていた。
みりんと砂糖はネットレシピでは多すぎるのでは?と素人考えし、半分程度にしたため、甘さは全く感じなかった。
一方、エソ独特の旨味が出るかと思っていたが、それはなかった。
しかし、まずいということではなく、サカナ・サカナした味はしっかり出ていた。
そのまま食べても醤油をつけて食べても、マア、素人が初めて作ったにしては・・・的な味で、自己採点は辛口で70点だった。
次回、またエソを見かけたら、80点以上を目指し、再挑戦してみるか・・・?