一度は行ってみたかった新潟県は高田の夜桜。
念願かない、やっと行くことができた。
去年はコロナでライトアップしていなかったこともあってか、大勢の人出。
しかし全般、ボンボリの灯りだけで、通行に支障はないものの、肝心の桜はよく見えない。
こんなものかと思ったが、公園の一角だけがライトアップされていて、そこにはサスガの光景が広がっていた。
これで納得。
翌朝、明るいうちに再訪。
広い敷地にこれでもか!というほどに桜が植えられていて、夜よりもよほど見応えがあった。
桜も見事だったが、あれだけの人出だったのに・・・また屋台群には大勢の人が押し寄せていたのに・・・一夜明けて再訪してみると、道路や公園内にゴミは全く落ちていなかった。
これには大感心。
ライトアップ終了後、一斉に片付けたとみえる。
そして散策中、長バサミとゴミ袋を持ったボランティア数人と遭遇。
最後のダメ押しをしていたのだろう。
当然、「ご苦労様です」と声をかけた。
桜見物を終え、帰路に着く前、せっかく新潟に来たのだからと魚を買いに行く。
場所は、出発前に高田近辺の鮮魚店をリサーチして見つけていた、道の駅あらいの「日本海鮮魚センター新井店」だ。
店の中はこんな感じ。
店内は鮮魚であふれている・・・かと思ったら、鮮魚コーナーは店の一角でしかなかった。
その中で、当然のことながら紅ズワイに目がいく。
1000円、1500円、2000円、2500円の4種類あり。
昔は安かった紅ズワイだが、今は高くなっている・・・そう聞いたことがあるが、この値段ならマアマアだ。
どれにしようか、ちょっと迷ったが、せっかく来たのだからと、2500円(内税)の特大を買って帰ることにした。
ただ、「触らないでください」と書かれているので、重量感を比較確認できない。
それでも、これを買うからと断ったうえで手に持ってみると、マアマアの重さ。
これでいいか・・・。
そこで、これをくださいと言ったところ、従業員、それでもいいが・・・と別の紅ズワイを何杯か手にもち、これにしましょうと言って別のカニに決めてしまった。
自分が触った、あれでよかったのに・・・。
そう思っていると、店の奥から小さな紅ズワイを出して来て、「これも入れときます」と言う。
なんか、サービスがいいのだ。

しかし、家に帰ってカニを手に持ってみると、店で持ったカニよりも軽い感じ。
しまった!やられたか?
重さを計ってみると580gだった。
おそるおそる、一番太い脚をハサミで切ってみると、肉の入り方は半分程度。
こりゃあ、いけませんですわ。
念のために言っておくと、以下の写真は切った直後。
身が下のほうに偏っただけで、決して半分食べた後ではないのだ。
そして、一番好きな胴体側、脚の付け根部分にも、ほとんど身はなかった。
スカスカだ。
値段がさほど高くないと感じたことと併せ考えると、ひょっとして冷凍だったか?
その点、買う前に確かめておけばよかった。
ポップには「能生のカニ」と書かれてあった。
ブランド化されている地名だ。
距離的にも、そう遠くない。
それゆえ、昨日今日に獲れたカニを浜茹でしたものだろう・・・と勝手に思い込んでしまったのが間違いのモトだった。
もしかすると、あの店員、重いカニを選んでいたのではなく、軽いカニを選んでいたのか?
そして、そのお詫びに、小さいカニをサービスしたのか?
そう思えてならない、後味の悪い買い物だった。
ただ、サービスでもらった小さいほうにはマアマア身が入っていたので、若干の慰めになった。
ちなみに、こっちの殻には透明感あり。
小さいからか?
冷凍でないからか?
委細不明だ。

それはともかく、こんなことでは、わざわざ新潟でカニを買った意味がない。
そういえば、10年ほど前に寺泊で買ったカニもヒドかったっけ・・・。
道の駅とか寺泊のような観光客相手の店は、信用できないということか・・・。
特にカニは・・・。
そしてカニ以外にメギスも買ったのだが、これが輪をかけてヒドかった。
内臓は溶けていて、身にはハリがない。
ザルに沢山入っていて380円と安く、見た目も新鮮そうではなかったが、せいぜい昨日獲れたものだろうと、これも勝手に解釈して大失敗だった。
ただ、3枚におろしてテンプラにしたら、まあまあ美味かったが・・・。

ともあれ、鮮魚店側の、こんな小さなことの積み重ねで、新潟ブランドのカニや魚の評判は落ちていくのだろうなあ・・・。
やはり鮮魚は房総半島に限る!
カニも、数年前までは九十九里でワタリが売られていたが、最近は姿を見ない。
それが残念だが・・・。
話しは変わるが、高田の街中を散策中、店頭に「すり身揚げ」と表示された蒲鉾店を見つけた。
名前に惹かれ5ケほど買って帰ったが、これが大正解。
どれも税込み200円ほどだが、中でも「ほたて団子」(写真右端)がプリプリした食感でホタテの貝柱も目視でき、大いに気に入った。
出発前の事前リサーチではひっかからなかった店。
ブラブラしてみるものだ。
こんな発見も旅の醍醐味の一つ。
あまりにも気に入ったので、しばらくして通販で取り寄せてみようかなあ・・・と思ったりしている。