これは、2018年10月のことである。
関東一円に展開されている「わくわく広場」。
この店では、野菜や花などの生産者あるいは肉や乾物などの商店にスペースを貸与し、値段は生産者などが自由につけて、売れたら歩合を店がとる、というシステムだ。
もとはDIYとか本屋をやっていたタカヨシという会社が、業態を変えて始めた店だが、これが、どうも大当たりしているらしい。
そんな店が房総半島にもアチコチあるが、魚好きの小生としては、木更津の清見台店がイチオシだ。
店に入ると一番奥に、おそらくは2~3の鮮魚店が、日によって違うが、10~20程度のトロ箱を置いてある。
このコーナー、なかなか人気のようで、午後に行くと、ほとんどトロ箱内はカラということも珍しくない。
本日は11時着。
早目に行ったつもりだが、すでに魚はかなり売れており、カラになったトロ箱が3つほどあった。
今日はダメかな?と思いつつ、目を凝らして見てみると、竹岡産の赤イサキ280円というのが目に入った。
目が白っぽいのが気になったが、赤イサキには滅多にお目にかかれないこと、竹岡産であること、また値段が安いこともあって、ダメなら塩焼きにでもと思い、購入した。
家で捌いてみると、案外と内臓はしっかりしている。
これなら刺身でもいけそうだ。
実際、刺身にしてみると、3~4mmの厚みに切っても、箸が透けて見えた。
食べてみれば、イサキのような、メバルのような味。
旨味もうっすらと感じられ、これは実にお買い得だった。